2007年09月01日

「ヤングキングアワーズ」2007年10月号

 しばらく雑誌の感想が書けていなかったのでぼちぼちと再開。

 今月の「アワーズ」は野上武と二宮ひかるの新連載開始で、誌面の印象がちくと変わった感じであります。ヘルシングは単行本作業のためお休みで、ヤンとルークのいつものアレが。

野上武志「月の海のるあ」
 1960年代、南洋パラオ。零式水上観測機を駆る賞金稼ぎ「月影の零」とその娘・るあの物語。
 野上武志らしい兵器+女の子の組み合わせ。
 「月影の零」の正体はちょっと頼りなげなお兄さんで、しかも彼を「お父さん」と呼ぶるあはどう見ても同年代。冒頭に赤子のるあを拾うシーンが描かれているので、どうも彼女はただの人ではない模様。銀髪ですし。
 お父さんラブで悪戯っぽいるあのキャラクターが可愛らしくて、またお色気もありでいいなあ。お父さんも娘ラブのようで。
 なかなか次回以降も注目の新連載であります。

水上悟志「惑星のさみだれ」
 ユキとスバルに「戦い」を教えて散るカジキマグロの騎士。
 師匠とカジキマグロの最後のやりとりが熱い。
 師匠の遺志を受け継いで、立派に戦う二人の少女がまた熱い。
 かっこいいな、師匠。
 一時に一斉に登場した騎士達の人物の掘り下げもこれで一通り終了し、次回からは泥人形との戦いが再開しそうで、それぞれの異なる思惑を抱く騎士達が同じ敵を相手にどういう戦いを見せるか楽しみであります。

二宮ひかる「シュガーはお年頃」
 進路希望調査の紙を前にして「娼婦になりたいと思っています」という眼鏡そばかすの少女の独白から始まる物語。
 さすがにそんなことは書けないのでブログに書いたら炎上してしまって、でも本人は気にしていなくて、というちょっと変な少女。学校で群れる女の子に違和感を感じている彼女は、休み時間を図書館で一人で過ごしている黒髪の少女に興味を持つ。
 という風に将来と今に違和感を感じる女の子の青春物語となりそうな感じ。
 とりあえず第一回目では男性キャラの姿が全く見えませんが、このまま女の子だけの物語として展開していくのでありましょうか。
 だとしたら二宮ひかる作品としては珍しいかも。

石黒正数「それでも町は廻っている」
 嵐山財宝調査隊編のラスト。ついに宝があると思われる場所にたどり着いた調査隊。しかしまあ、やっぱり歩鳥は愛すべきアホの子なのでありました。
 そして明かされる村の秘密。ちょっといい話で、やっぱり馬鹿馬鹿しくて、しかしどこかほろ苦いという余韻を残して夏休みの思い出が刻まれたのでありました。

大石まさる「水惑星年代記」
 ロケット技師一家の中で、義理の姉妹である澪とナツキと暮らす青年・ヨウ。姉妹との三角関係と宇宙にかける夢を描いたお話。ヨウ君モテモテで彼を巡る二人の気持ちと、でも中がよい故の決着の付け方が爽やか。
 若き日のキアラン=ブラック(「続」の「AROUND THE WORLD IN 8DAYS」に登場したフィオナの父親。「環」収録「ムーンシード」主役)が登場していたり、「飛び石」なる物質による新技術開発が語られるなど、この世界の宇宙開発の始めの頃を描いたお話でもありました。
 単行本を見返してもう一回きちんと登場人物とか、時代の順番とか追っておかなきゃ、と思ったり。


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posted by 凡鳥 at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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