2007年05月27日

「アフタヌーン」07年7月号

 付録は四季賞小冊子・春。


■植芝理一「謎の彼女X」
 衣替えの季節で冬服では暑くて卜部さんのかいた汗を舐めたらイメージが伝わってしまった、というお話。
 よだれだけじゃなくて汗でもOKという。体液なら何舐めても伝わってしまうのでしょうか。二人の仲がもっと進んだら一体どうなることやら、とか考えてしまうのは私だけではありますまい。
 しかし、相変わらず卜部さんは可愛らしくもあり淫靡でもあり良いですね。

■浜名海「大江戸ロケット」
 一緒に住む事になった清吉とソラ。どこかぎくしゃくしている二人だが、夜中にこっそりと出て行くソラを待っていた清吉。ようやく二人の心が通い始める――
 アニメ版の屈託のないキャラとちがって、漫画版のソラはクールな感じで。長屋の生活が進展する一方、江戸の町を揺るがす不気味な影も動き始めており、一気に物語の密度が増した印象。

■幸村誠「ヴィンランド・サガ」
 トルケルさん大暴れぶっ殺しまくりの巻。この人は本当に規格外の強さであることだなあ。
 そのトルケルに追い付かれそうなアシェラッドは自らの手勢の中に居る不穏分子に対して何やら仕掛ける模様。
 そして遂に追い付いたトルケル。もの凄い槍投げで読者とアシェラッドの度肝を抜いてくれております。

■田丸浩史「ラブやん」
 一話丸々下の毛づくし。いやあ、全くヒドい話だ(褒め言葉)。ロリだけでなく熟女属性(2次元限定)も身につけたカズフサの明日はどっちだ。

■内藤曜ノ介「みんなのきせき」(新連載)
 いきなりの飛行機爆発。
 時はちょっと戻って空港から物語が始まり、全く関係の無い登場人物達がくるくる連鎖しあってその事故に至るのか――と思ったらもの凄い意外な展開に。魔法少女で神様で西遊記だなんて! いや実際次からどういう話になるのか全く予想が付きません。とりあえず次回の展開に注目。

■熊倉隆敏「もっけ」
 静流のお友達・桃瀬さん(巨乳)登場。相変わらず人を寄せ付けない御崎さんに話しかけ、秘密を共有している静流にジェラシーを感じる桃瀬さん。そんな桃瀬さんに自分が「見える」ことを告げてしまった静流。静流の学校生活はさてどうなるか。そして御崎さんの心を開く日は来るのでしょうか。

付録小冊子 四季賞・春
■山口甚八「東日人民よ!」
 東西に国が別れてしまった日本。東西スパイが行き来する戦時下で、映研部員達の青臭い恋と夢を描く。
 始まる前に恋が終わった中性的な部長の言動と、大人の側に配されつつも大人になりきれない部分を残す先生が特に印象的。幾分垢抜けない絵柄もこのテーマにはまっております。
 東西分裂の日本、という設定がもう少し重みを持っていても良かったのかなあ、と思わないでもないですが、あんまり湿っぽくならないこのままがいいのかな。

■太田モアレ「囚われクローン」
 死刑廃止により長期化した刑期を全うするため、服役中に死亡した受刑者の刑期をクローンが引き継ぐ事になった社会。
 生まれた時から罪人として刑務所で育ち、オリジナルが犯した罪を償うクローン達。知識としてはオリジナルの罪を知っていても実感としても罪を犯した記憶が無いまま刑務所暮らしを続けるクローン。
 という話ではありますが、重さ・暗さはあんまり無くて、むしろあっけらかんとしている受刑者達。意味のない服役を続ける中自分が何者であるか、という問いかけが漠然とした不安としてあるまま出所を迎えたクローンを待っていたのは。

 奇抜な設定で惹き付けられ、テーマの割に明るい雰囲気が楽しく、でもこの設定無茶だよなあ、と思いつつ読んでいると、ラストの迎えに来ていた者の台詞が全てをまとめてくれる。個人的にはこの四季賞小冊子の中で一番面白かった作品。

■新田章「黄色い家」
 双子の少女と、売れない絵描きの父親と、資産家の娘である母親。夢を追っている父親と、その父親と彼が描く絵愛していて実家から支援をして貰っている母親。そんな家庭の状況に戸惑いと苛立ちを覚える娘達。そんな中、父親が倒れてしまい――。
 爽やかな読後感ではありますが、色々と都合の良い話だよなあ、と思わないでもないです。
posted by 凡鳥 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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