2007年03月19日

「サンデーGX」07年4月号

真島悦也「コイネコ」
 ナオが夢の中で彷徨ったいつもの街と見た目は同じだけれど、シンタのいないパラレルな世界。そこで同じナオの名を持ち、ナオの心に響く歌を歌う猫と出会い――物語の核心に迫るエピソードの予感。ネコが女の子になっちゃいました、でなくて、きちんと人間になる理由まで描いていくのでしょうか。

やまむらはじめ「神様ドォルズ」
 大学敷地内の森で案山子のコントロールの練習をする匡平と詩緒と日々乃。褒められると照れちゃって上手く行かなくなったり、おにぎりをガツガツと食べ過ぎて喉に詰まらせたり、感情表現が下手で色々と不器用な詩緒のキャラクターが大変に可愛らしい。オカルト否定の理系女子大生が登場したりして、これからの物語に絡んできそう。やまむら作品の中で一番掴みがいい作品じゃないでしょうか、コレ。

高橋慶太郎「ヨルムンガンド」
 何やらただごとでない因縁があるらしいヨナとキャスパー。物語は3ヶ月前の過去に遡り、ヨナがまだ少年兵だった頃を描く。友達を失い、殺人機械と化して武器商人に復讐するヨナ。人を殺すこと自体に何の感情も伴っていないヨナの無機質さがいい。
 まだキャスパーは出てきていないけれどここからどう絡んでくるのか。

イダタツヒコ「誰かがカッコウと啼く」
 作馬が11歳の頃の話。小学校でともにはぐれ者として仲良くなった一人の少女。その少女と作馬の約束がこの世界を変容させた原因だという。
 今まで謎のまま展開されていた物語設定がここにきてようやく明らかに。内気な少年少女同士の純粋な交流と、歪な理想。ここまで世界設定が謎のままで来ていて分かりづらいなあ、という感もありましたが、グッと話が盛り上がってきていよいよイダタツヒコの本領発揮か。これからの展開が非常に楽しみです。

宮下裕樹「正義警官モンジュ」
 前回でモンジュに破れたシンヨウ。そのシンヨウとはかつてその開発者・神谷が飼っていた犬の名前だった――ということで語られる「大嫌いだった」犬・シンヨウと神谷さんの幼い頃の話。自分のエゴで酷い目に遭わせてしまったシンヨウへの悔悟と感謝が語られ、神谷の人生の一つの曲がり角が描かれております。動物ネタでこう持ってくるのは多少ズルい気もしますが、やっぱり巧いなあと思います。
posted by 凡鳥 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: アキバOS
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