2007年02月12日

土山しげる 協力:大西祥平『極道めし』(1)

 刑務所生活の中で囚人達の唯一の楽しみ、食事。中でも一番人気、誰もが待ちこがれる正月限定の「おせち料理」を賭けて、クリスマス・イブの夜に開かれる旨いモノ話バトル。
 各自がシャバで味わってきた旨いモノの話をして、最も多くの喉を鳴らせた者が勝つ。さぁ、一体誰の話が一番食欲を刺激するのか!?

 いやあ、設定からして面白いなあ。旨いモノ百物語、みたいな感じで。

 普段質素な食事の囚人達の、食への執着から生まれるバトル。自分の体験と舌の記憶で如何に他人の食欲を刺激するかということで、単にこれこれが旨い、というだけでは勝てず、聴き手を引き込む話術や、文化的素養、各人の嗜好・経験を鑑みて話をしないとポイントが取れないという勝負要素が話を引き締めております。その話の中に、罪を犯して収監された囚人達の人生の一端が垣間見えたり、各人の拘り・環境の違いから話が飛び火して小さなバトルを発生させるのもまた楽しい。

  珍しくもない、豪華でもない、ありふれた食事が、「食」に焦がれる囚人達の語りを通して実に実に旨そうに描かれております。土山しげるの食べ物・食い方の描写は本当に旨そうで読んでいるとこっちの腹まで刺激されてきますなあ。

極道めし 1 (1)極道めし 1 (1)
土山 しげる

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posted by 凡鳥 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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