2006年08月29日

アントンシク 『ガゴゼ』(1)

 時は室町、足利義満によって一匹の鬼に対して討伐隊が派遣される。
 鬼の名はガゴゼ。
 歴代の帝により討伐令が出されるも、それを果たした者は無く、同類の妖魔にさえ恐れられているという荒ぶる大鬼。

 刀も術も効かぬその大鬼は、いとも簡単に討伐隊を退けたかに見えた。
 しかし討伐隊の中にいた若き陰陽師・土御門有盛の力は凄まじいものだった。
 命からがら逃げ出したガゴゼは妖力を失って童子の姿となり、今まで従えてきた妖怪達や、有盛が放つ十二神将の刺客から命を狙われることになる――

 幻冬舎のWebコミック幻蔵に連載している作品の単行本化。(→作品紹介ページ

 連載があんまりにもマイナーなので、本屋で見るまでこの作品の存在を知らなかったのですが、これはちょっと掘り出し物かもしれません。
 外連味はないけれど、その分骨太の伝奇漫画、そんな印象であります。

 繊細且つ力強いタッチで描かれる人物、妖怪達が実に良いし、おどろおどろしい妖怪達のデザインも説得力があってまた素敵。

 まだ1巻では物語の序章といったところで本格的に動き出してはおりませんが、仮面の下に異形を隠す有盛の秘密や、義満の野望、そして童形になっても残忍さを失っていないガゴゼの行く末など興味は尽きません。

 がごぜ(ぐわごぜ):
 鳥山石燕『図画百鬼夜行』などに見られる鬼。奈良の元興寺に住む鬼とされるが、もともとは「ももんがぁ」などと同じく「おばけだぞ」の意味で使われていた妖怪全体を指す言葉(らしい)

ガゴゼ 1 (1)ガゴゼ 1 (1)
アントンシク

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posted by 凡鳥 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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