2007年02月27日

幸村誠『ヴィンランド・サガ』(4)

アシェラッドの出自が判明したり、クヌート王子の箱入りっぷりが発揮される4巻。

 世界史の時間にクヌートって名前は確かに習った覚えがあるなあ、でも事跡はあんまり覚えていないなあ、とかそんなおぼろげな知識しかない私なので、この作品の含むフィクションの割合がどんなもんだか実は分かっていなかったりするわけですが。
 ともかくも、この何とも頼りない王子様がどうやって偉大な王(参考:wikipedia クヌーズ1世)へと成長していくのでありましょうか。

 そして、アシェラッドの出自も驚き。
 「デーン人は嫌いだ」と言い放たせた彼の出自が今後の物語に大きく影響を与えそうです。

ヴィンランド・サガ 4 (4)ヴィンランド・サガ 4 (4)
幸村 誠

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2007年02月25日

漆原友紀『蟲師』(8)

 蟲に憑かれ村に豊かさをもたらす男の話「潮湧く谷」
 春を迎える中、一つだけ冬のままの山の話「冬の底」
 友情で結ばれた二人の女。その二人の意識を繋ぐ蟲の話「隠り江」
 旅先に雨をもたらす女の話「日照る雨」
 死者を山に返す村と、その村で流行る奇妙な病の話「泥の草」

 以上の五編を収録。
 「泥の草」が蟲師には珍しくダークで後味の悪い話。登場人物の悪さといい、蟲のグロさといい、今まで無かったタイプの話。

 しかし、実写で映画化を控えていますがどうなりますかな。
 映像向きじゃないよなあ、とか思われつつもアニメ版は素晴らしい出来でしたが。さて。
 蟲の仕業ですな。

蟲師 8 (8)蟲師 8 (8)
漆原 友紀

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2007年02月24日

志水アキ『異郷の草 三国志連作集』

 三国志に登場する人物の「個の物語」を描く短編集。
 老境に達し「岩のようになりたい」という理想を語る黄忠を描く「巌のごとく」
 愛に飢えた鍾会の乾いた栄光とその失墜を描いた「瞼の楽土」
 無頼の徒から成長していく甘寧を描いた「彷徨う鈴影」
 虐げられた漢人として孟獲を描いた「異郷の草」
 劉備の古くからの友として自由に生きる簡雍を描いた「江河の一滴」

 以上の五編を収録(「巌のごとく」「瞼の楽土」は『怪・力・乱・神クワン』4巻末にも収録)

 「三国志」という大きな物語の流れから各人の一つのエピソードを切り取り、ヒューマンドラマとして仕上げられています。
 近頃多い三国志の名前とキャラクターだけを借りただけの作品群とは一線を画すしっかりとした作りで、史実・演義を丹念に取材してあるのがわかり、その上でのアレンジが実に読ませる作品。各人物に対するイメージを膨らませてくれます。
 個人的には「巌のごとく」が一番好きかなあ。
 
 そして志水アキのシャープな線で描かれた人物達はとても格好いい。深い年輪をその顔に刻んだ黄忠、酷薄なインテリ鍾会、屈託を抱えた無頼漢甘寧、気弱な一般人孟獲、飄々とした簡雍、キャラクターの特性が表れていて実に良いです。

 三国志漫画として相当完成度の高い作品。三国志に興味がある人は是非。

志水アキ三国志連作集志水アキ三国志連作集
志水 アキ

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大森倖三『リーンの翼』(3)

 OVAも完結した「リーンの翼」。コミック版もこの3巻で完結。
 オーラロードを通って東京に顕現したホウジョウ軍と反乱軍は、自衛隊と米軍をも巻き込んだ大乱戦となる。
 そしてオーラロードの中で先の大戦無意味さを見せつけられたエイサップとサコミズ王。そして二人が現れた東京上空。変わり果てた日本に絶望したサコミズ王のオウカオーはハイパー化していく。そして混戦を極めた戦場に核兵器が投入され――。

 いやー、終盤の登場人物の暴走っぷりが素晴らしく面白い。バイストンウェルから地上に出た途端に狂気の殺戮モードに入るロウリと金本。ダブルディスパーーッチ! じゃねえよ、という。

 そして、何と言ってもサコミズ王。
 アニメでもそうでしたが、どう考えても主役はこのサコミズ王で、エイサップ君は狂言回し。終盤はサコミズの一人舞台。
 戦争の無意味さに対する怒り、失われた命に対する哀しみ、己の忠義と捧げた命が無為になったと感じた絶望、それらが混ざり合って、もう理非もない、荒れ狂う力の化身となるサコミズ。はっきり言ってこの人のやっていることは無茶苦茶なのですが、それがどこか滑稽でもあり、哀しくもあり、堪らなく格好良くもあるという富野マジック。そして最後の浄化はやっぱりグッときます。
 個人的にはサコミズ王は富野キャラの中でも屈指の名キャラクターだと思うのですが。そうでも、あるがぁぁぁぁぁ!

 基本的にアニメと同じネームで語られたコミック版ですが、アニメとは見せ方を変えている部分もあり、それがせいこうしていてコミカライズとしては相当の良作でありましょう。ラストの描写もアニメ版よりコミック板の方が良いと思います。

リーンの翼 3 (3)リーンの翼 3 (3)
富野 由悠季 大森 倖三

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2007年02月22日

「サンデーGX」2007年4月号

高橋慶太郎「ヨルムンガンド」
 ココの兄さん・キャスパー登場。ヨナを隠して会わせまいとするココだが……キャスパーとヨナ、過去にただごとでない因縁がある模様。人を食ったようなキャスパーと、彼に対するココの振る舞いがいい。

やまむらはじめ「神様ドォルズ」
 戦いに辛くも勝利した匡平と詩緒だが、住むところを失ってしまい、叔父の家に厄介になることに。
 腹が鳴って顔を赤らめたりだぶだぶのシャツを着ながら、お姉さん的存在になった日々乃に訥々と謝る詩緒がとても可愛らしい。あと、突然憧れの女性と同居する事になった匡平のドキドキ加減とか。やまむらはじめ作品にしては初っ端から取っ付きやすい展開になってるなあ、とか言ったら怒られるでしょうか。

イダタツヒコ「誰かがカッコウと啼く」
 二つの世界にまたがって存在するために肉体を変換され、その際に笑顔しかつくれないようにされてしまった作馬。
 喜怒哀楽如何に関わらず笑顔しか作れない、というのは相当に不気味でいいなあ。
 作馬に課せられた罪とは何なのか、その鍵を握る過去の出来事とは何なのか、一気に謎が加速してきている感じです。続きが大変に気になります。

真島悦也「コイネコ」
 シンタとナオに対抗して、なぜかステキカップル対抗戦の開始。ナオの言動であわや敗北か、と思われたとき――
 ううむ。おっぱいの魔力の前に男の子は皆無力なのでありました、という。ぬるくバカバカしいオチでゆるゆると楽しめたエピソード。
 しかしこれからワカバさんは巨乳キャラとしてキャラ立てしていくことになるのでしょうか、やはり。

吉田蛇作「犬、豆腐、人類の進化」
 初めてのデート中のカップルの前に現れた犬型宇宙人とビキニ姿の女の子宇宙人。進化を促進させられたのは良いけれど、男の子の方は豆腐型の四角な姿になってしまって……
 限りなくバカっぽくて下らない話でありながら良い話風に締めております。やあ、この人の何だか隙のある絵柄が生み出す独特の間が、実に良い具合に作用しております。いいなあ。
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2007年02月21日

「チャンピオンRED」2007年4月号

かさはら倫尚/井上元伸「オルビム」
 濃いなあ、実に濃い。この秋田書店的濃さが大変に素晴らしい。遺伝子操作で誕生した天才・黒逸大冴を狙う女殺し屋。それを退けて
「抱かれたい」「気味はオレのヒロインにはなれないよ」
 のやり取りとか最高だと思います。

吉富昭仁「BLUE DROP」
 新連載。主人公の前に突然現れて「SEXしてくれないか」と迫る美少女。「アルメ」なる存在に男同士で子供が作れるか実験のため体を改造されて女体化した親友で、その秘密をしったからには1週間以内にSEXをしなくてはならない、というなかなかにぶっ飛んだお話。細部の描写もなんとも変態的でステキ。

戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」
 もの凄く武力が高そうな草間博士の顔。1話で中条長官に抑え付けられていた描写(幻でしたが)と同一人物とは思えない面構えです。十傑集とも素手で渡り合えそう。
 竜作さんも、アルベルトも、銀鈴も戸田節が大量に投入されたこってりと濃い面でステキ。Gロボをコミカライズして有無を言わせぬ迫力を出せるのはこの人しかいないなあ、と改めて思わされます。

山口貴由「シグルイ」
 ここ数ヶ月凄まじい緊張感の中で続いてきた藤木対伊良子の戦いに決着が。
 ここまで無言で斬り合ってきて、初めて発した藤木の言葉の重み。腕を斬られた藤木の生々しく壮絶な苦悶。とにかく圧倒的な描写です。

二ノ瀬泰徳「ヘクセン=リッター 魔女の騎士」
 大魔女ピーンセンと、彼女に「魔女の騎士」として仕える女装の少年、コーディの物語の3話目。
 線の細い女装少年と女の子のカラミと女の子同士の恋愛、乳首出しまくりで、妙に汁気の多い描写とか、色々と変態的な情動が感じられてステキ。まだ絵的に荒いところも感じられますが、変に常識的にならず、このまま突っ走って欲しいなあ。


しかしまあ、REDについて書くと「濃い」「変態的」「狂っている」という言葉が褒め言葉としてモリモリ出てくる辺り、まことに素晴らしい雑誌であります。他に類を見ません。
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2007年02月17日

中山昌亮『泣く侍』(1)

 三代将軍家光の治世。九州の某藩から藩主暗殺の計画者、姉夫婦の一家を惨殺した罪を着せられ、大罪人として追われる物辺総二郎。遺された姪の沙絵を連れ、藩に渦巻く陰謀を暴くため、殺された者達の無念を晴らすため血塗られた道を行く。

 『泣く侍』のタイトル通り、鬼のような強さを発揮しながらも、愛する者を守れなかった怒りと哀しみに満ちた涙を流して人を斬る物辺。
 一筋の涙が流れ、その刹那に閃く白刃の描写が実に決まっております。

 そして、その物辺を憑かれたように追い続ける、経文を書き付けた手ぬぐいで覆った盲目の剣士・伊藤清之進。
 かつて総二郎の親友かつライバルでありながら、藩命により総二郎の姉夫婦を手に掛けた男。忠義と友情の間に揺れながら結局は藩のために刀を振るった男が、藩からは手ひどい裏切りを受け、己の存在意義を否定されていつしか妄執の剣鬼と成り果てた経過が描かれており、下手をするとそのビジュアルと相俟って、この1巻では物辺より存在感が強いかも知れません。

 人に勧められて読んでみたのですが、骨太かつエンターテイメントな時代物で、大変に面白い。続きが非常に楽しみな一作です。

泣く侍 1 (1)泣く侍 1 (1)
中山 昌亮

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2007年02月12日

土山しげる 協力:大西祥平『極道めし』(1)

 刑務所生活の中で囚人達の唯一の楽しみ、食事。中でも一番人気、誰もが待ちこがれる正月限定の「おせち料理」を賭けて、クリスマス・イブの夜に開かれる旨いモノ話バトル。
 各自がシャバで味わってきた旨いモノの話をして、最も多くの喉を鳴らせた者が勝つ。さぁ、一体誰の話が一番食欲を刺激するのか!?

 いやあ、設定からして面白いなあ。旨いモノ百物語、みたいな感じで。

 普段質素な食事の囚人達の、食への執着から生まれるバトル。自分の体験と舌の記憶で如何に他人の食欲を刺激するかということで、単にこれこれが旨い、というだけでは勝てず、聴き手を引き込む話術や、文化的素養、各人の嗜好・経験を鑑みて話をしないとポイントが取れないという勝負要素が話を引き締めております。その話の中に、罪を犯して収監された囚人達の人生の一端が垣間見えたり、各人の拘り・環境の違いから話が飛び火して小さなバトルを発生させるのもまた楽しい。

  珍しくもない、豪華でもない、ありふれた食事が、「食」に焦がれる囚人達の語りを通して実に実に旨そうに描かれております。土山しげるの食べ物・食い方の描写は本当に旨そうで読んでいるとこっちの腹まで刺激されてきますなあ。

極道めし 1 (1)極道めし 1 (1)
土山 しげる

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2007年02月11日

「コミックビーム」2007年3月号

タイム涼介「アベックパンチ」
 行きがかり上絡んだアベックに珍妙なパンチで撃退されてしまったヒラマサ。人工呼吸で彼にファーストキスを捧げたイサキ。そのアベックを待ち続けるヒラマサと、襲撃を受ける彼に女の誘いを蹴って駆けつけるイサキ。どうしようもなく不器用なはぐれ者達の友情と、苦くもどこか清々しい青春。
 「あしたの弱音」の後半からはぐれ者達の詩情みたいなものを描くのがどんどん上手くなってますね。青臭く、ちょっと浮いていながら、しかし沁みる台詞の一つ一つが実にいい。

入江亜紀「群青学舎」
 「北の十剣」シリーズ最終話。王城の奪還を果たし、女王の座に着いたグゼニア。最終的に反乱軍掃討に多大な功をあげたルーサー。二人の想いは通じ合っていたが、ルーサーは国を去り……。
 長い間秘めていた恋情ゆえの「女」としての表情と、王としての毅然とした表情を見せるグゼニアの対比。最終的にはその両方にしなやかに折り合いを付けた彼女の強さが最終的に描かれておりました。

森薫「エマ 番外編」
 今回の主役はメルダース家のお坊ちゃんエーリヒと、その飼いリス・テオ。ピクニックに連れて行った先で、うっかり逃がしてしまった飼いリスが初めて過ごす自然の中の一日と、可愛がっていたものがいなくなってしまったエーリヒの哀しみ。『シートン動物記』の一編のような話だなあ、と思いました。こういう話も書けるのね。

上野顕太郎「夜は千の眼を持つ」
 100回記念ということで8ページの中にショートショート百本立て。莫大な労力をかけて、小さな笑いをとりにいく姿勢が全く素晴らしい! いやあ、本当に素晴らしいですよこれは。

しりあがり寿/安永知澄「なぎ」前編
 「その家の女は17歳になると変死するか行方不明になる」と言われている家の少女・なぎ。どこか陰を帯びた彼女は学校でいじめを受けており、憧れの先輩がいるが声も掛けられず、17歳になることをおそれている。誕生日が近づくにつれ、彼女の体に異変が起き始め……。
 しりあがり寿原作とは思えない伝奇要素を孕んだストーリー。安永知澄の絵でこの手の話がどう展開するか、後半に期待。

金平守人「金平でCHU」
 河原に張った青テントで暮らすシカクおじさん。子供達に生きていく上で資格を取ることの大切さを説く彼に、社会のオチこぼれが何を! という反論する子供におじさんが返した答えは……。
 いや、いいこと言った! と思ったら半回転してまたダメなオッサン。しかしまあ、綺麗にまとまとまり過ぎてて毒気が薄いなあ。金平先生にしては。
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「ヤングアニマル」2007.2.23

若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」
 デスメタルを超えたスカトロメタルバンド「デズム」のパフォーマンスを見てゲンナリしてしまった根岸。会場隅で行われていた物まねイベントでラズベリーキッスを歌い始めるが――そして、魔王覚醒。
 根岸君のオシャレ歌→観客激怒→根岸ぶち切れ→魔王覚醒
 のサイレント進行が素晴らしい。
 ハシラの「その時、肛門が動いた」というコピーも凄いなあ。

東雲太郎「キミキス」
 明日夏と二人きりでサッカーの練習をする相原君。自分の「女性」を全く意識していない明日夏のプレイにドキドキ。そして練習中に相原君が膝を擦りむいた事に慌て、傷口を舐める明日夏。自分のしたことの大胆さに赤面する様が大変に可愛らしい。
 相変わらず直接的でないのに大変にエロティックで素晴らしい。ああエロい。
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2007年02月10日

「コミックREX」2007年3月号

武梨えり「かんなぎ」
 ナギがケガレを払っている理由を問うた仁。それに対してナギは詮索しないよう言ったはず、と怒って言ってしまう。そしてナギの神性に対する疑問が提示される。
 ここに来て物語の根源的な問題提起が。シリアスモード突入かしら。仁に癇癪を起こすナギがいい。

絶叫「じゅっTEN!」
 ゆかりにゆうすけへの想い告白したカナコ。混乱してその場から走り去ってしまったゆかりだが、色々あって女の子二人の友情に更なる結束が。そして新キャラ50円玉とじいさんが登場。
 取り敢えず丸く収まった人間関係。ゆうすけ置いてけぼりですが。それにしてもこれからゆかりルートとカナコルート、どちらに進んでいくのかしらん。

結城心一「ひめなカメナ」
「空から死体が降ってきました しかも100万体!!!」のっけから懐かしい筋少ネタ。そんな死体の中から姫候補の一人ひめだいさん復活。そんなひめだいに「姫の資格がない」というひさめ。その理由は……わ ぁ い
しかし、コバンザメは硬骨魚類の筈ですが、オチとからめたネタなんでしょうか。ちと分かりづらい。

上田夢人「アイドルマスターリレーションズ」
 X-BOX360版の新キャラを主人公に、千早がトップアイドルとなっており、それを追いかけるコ達、という設定で話がスタート。
 プレビューに続き、第一回は取り敢えず全キャラ顔見せ&キャラ性格を提示といった感じ。しかし、女の子が結構おりますが、きちんと全員ストーリーに絡んでくるかしらん。

染屋カイコ「かみあり」
 特別読み切り短編。
 あらゆる神様が出雲に集う神在月。街中にあふれる神様達に驚く転向してきたばかりの女子高生。そんな中で猫を虐める異国風の神を見て――
 異国の神もマハーカーラ→大黒天のような文化的フィルターを通して入ってきた時代は終わり、漫画やゲームを通じてダイレクトに日本人に受け入れられるようになったので、異国の神もそのままの形で出雲に集まっている、という設定が興味深い。行動派主人公の言動がテンポ良くて楽しかったです。五行説の辺りは若干説明的に過ぎるような気もしましたが。
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武梨えり『かんなぎ』(2)

 ほほえましい日常がゆるゆる展開する伝奇漫画の第2巻。
 ――伝奇漫画?
 
 そんな感じで神様と同居中の仁君。うまいん棒を食パンに挟んで食べたり、ソースをパンに塗って食ったりと相変わらず悲惨な食事風景がしかし平然と繰り広げられております。ああ、こういうシーンの緩い笑いがいいなあ。

 そして2巻ではナギが仁の学校に出入りするように。
 部外者であるはずのナギですが、天然っぷりと可愛らしさからたちまち学園の密かなアイドル……というか愛玩動物的存在に。

 ナギの行動に時折どきどきしている仁の初々しさが良い感じ。メイド喫茶でバイトしているナギにうっかり「エロ可愛すぎて直視できないから寄るな!」と言い放ってしまう展開など素晴らしいものが。実はこの漫画一番の萌えキャラは仁君かもしれません。

 武梨えりのスッキリとしていて柔らかい線で描かれるキャラ達が実に魅力的に動いております。意地っ張りでオカルトマニアで世間知らずでズボラなナギが可愛らしいことこの上ない。

 また、巻末に「ゼロサム増刊 WARD」に掲載された短編「怪傑妖精プニャタ」を収録。
 トラブルメーカーの妖精が先輩に思いを寄せる女の子の力になろうとして――中々味わい深いオチに。可愛い絵柄でこういう間の抜けた展開がたまらないです。

かんなぎ 2 (2)かんなぎ 2 (2)
武梨 えり

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2007年02月08日

原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき『Y十M 柳生忍法帳』(6)

 「会津七本槍」のうち、三人までを打ち破った十兵衛と堀の女達。会津に退く加藤明成を追って奥州街道で戦いが始まる。

 足を挫いたお圭を介抱しようとした十兵衛に焼き餅を焼き、拗ねて十兵衛の元から去ってしまったお鳥とお圭。可愛らしいなあ、とか思っていたら七本槍の一人・鷲ノ巣廉助に捕らえられてしまうという王道の展開に。
 些細なことで十兵衛に対する想いが溢れてしまう堀の女達。それぞれの反応に個性が表れていて可愛らしい。そして、鬼神の如き強さの十兵衛が女達の反応に狼狽えてしまう様がまた面白い。
 そして、裸にひん剥いて二人を振り回す鷲ノ巣の「女人袈裟」の描写がまた大変に素晴らしい。

 芦名銅伯と南光坊天海の関係など、謎を提示しつつ舞台はいよいよ会津へ。

 それにしても、せがわまさきの描く女性は実に色気があっていいなあ。匂い立つような艶っぽさが素晴らしい。おゆらの方の表情とかエロティックに過ぎます。

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2007年02月04日

Seesaaブログ メンテナンスのお知らせ

 Seesaaブログがリニューアルのためにメンテナンスを行うため、2月6日午前2時から午後2時まで閲覧不可能になるようです。

 詳しくはこちら

 そんなわけですので、よろしうに。
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花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(5)

 ついにマンモス産業に乗り込んで青山に戦いを挑んだ田西。
 人間としての誇りのために全てを捨てる覚悟で臨んだ戦いだったが、青山と力の差は歴然で、浴びせかけられる言葉は胸に突き刺さり――
 という青山との闘いと、その後を納めた5巻。

 とにかく田西の男の戦いがすごい。己の無力さを嫌と言うほど突きつけられ、これまでの人生を否定され、肉体的にもボコボコにされても、それでもなお心折れることなく「戦い」を続ける田西。それはダメ人間・田西がここに来て強い意志で選んだ選択。どうしようもなく悲惨でみっともないけれども、その姿には胸を締め付けられます。

 そうまでして己の矜恃を守り、惚れた女・ちはるちゃんに最後の挨拶に行ったのに……ああ、本当にこの女は非道い。

 冴えない男達の魂の慟哭と、その生命の狂い咲きに拍手。


ボーイズ・オン・ザ・ラン 5 (5)ボーイズ・オン・ザ・ラン 5 (5)
花沢 健吾

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2007年02月01日

星野之宣『宗像教授異考録』(4)

 謎多き神、サルタヒコ。塞の神としての性格をそこに見出す「サルタヒコ計画」
 仏教の守護神、武神、製鉄の神、様々な貌を持つ八幡神の素性に迫る「鉄の帝国」
 安達ヶ原の鬼で有名な黒塚伝説。その黒塚の鬼と製鉄民の関係を考察した「黒塚」。
 以上の三編を収録。

 サルタヒコは海外から運ばれてくる疫病を防ぐために信仰された塞の神だった!
 常民の負の面を引き受けていた製鉄の民がスケープゴートとして殺されたのが黒塚の話に転化した! とかも実に面白く興味深い話ではありますが。

 この中では「鉄の帝国」が白眉でしょう。
 鉄の神、戦の神としての八幡神を追っていった宗像教授が辿り着いたのは地下洞窟の奥深くに鉄で建設された神社。数々の鉄の兵器が奉納されたその要塞の如き神社に触れようとした教授に圧力が!
 大変な話に。大胆にしてエンターテイメント名宗像教授の学説も大変に素晴らしいのですが、こういう「今も密かに息づいている信仰」みたいにでっかい話もまた堪らないものがあります。
 神社の関係者達が皆片目とか何の説明もなしにやってますが、まあ、この作品を読んでいる人間なら皆理解してるのでしょう。

 大胆且つエンターテイメントな宗像節が冴え渡る相変わらず素晴らしく面白い一冊でした。
 そりゃあ、宗像教授は学会では異端だわい!

宗像教授異考録 4 (4)宗像教授異考録 4 (4)
星野 之宣

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「ヤングキングアワーズ」2007年3月号

貴島煉瓦「特務戦隊伊吹」
 貴島煉瓦の可愛らしい絵で描かれる異能力バトル物。能力を使って自らの存在を世間から隠し、静かに生きようとする少女と、能力を使って戦いに身を投じ、人々を守ろうとする部隊の人間の出会いから開始。ただ、特に目新しさは無い印象。

石黒正数「それでも町は廻っている」
 久々に森秋先生と歩鳥の対決。歩鳥に説教しようとする先生。しかし、高さ調節がバカになってしまった椅子がどれだか分からない! 座ったらガクン、となってしまう! 教師の威厳をかけたそんなトリビアルなロシアンルーレット。
 それにしても化粧水と間違えて顔に育毛剤を塗ってしまう歩鳥のアホの子具合は全く以て愛おしい。

水上悟志「ぴよぴよ」
 黒猫の騎士初登場。それだけでなく一気に鶏の騎士と亀の騎士まで登場し、一気に騎士が勢揃い。のほほんタイプと元気娘タイプ、お子様騎士の二人が可愛らしい。しかしカジキマグロの騎士って。

二宮ヒカル「絶滅寸前」
 元ヤンの心太郎君とミツコさんの寝物語、なぜか人類滅亡の終末感溢れる世界で生き残った男と、種の保存のためにあてがわれた女の話に。フィクションにお互いの気持ちが混じりあってくる様が何とも二宮ひかるらしいというか。

長谷川哲也「ナポレオン」
 ついにフランス軍がデゴを奪還。
 「マッセナは奪うのだ 返却など受け付けん!」とか実に振るっているなあ!!
 戦勝でご馳走を食う兵士達から外れ、ランヌと一緒に虫を食うナポレオンの描写なども実に面白い。

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